研修委員長　吉光 砂智子

この度の大阪府北部を震源とした地震により、被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。まだまだ予断を許さない状況ではございますが、一刻も早い復旧がされますようにお祈り致します。

会員の皆様にはいつも研修委員会にご協力いただきまして有難うございます。6月19日（火）太閤園 ダイヤモンドホールにおいて、平成30年度第1回不動産業務研修会を開催しました。地震の翌日ということもあって、一時はどうなることかと心配致しましたが、無事開催することができ、当日はお忙しい中、多数ご出席頂きまして誠にありがとうございました。

第1部　「不動産業に関わる事業者の社会的責務　～部落差別解消推進法施行～」についてを、大阪企業人権協議会の野崎勝彦先生にご講義頂きました。宅地建物取引業者に関する人権問題実態調査をみると、宅地建物取引の場において、府民の同和地区に対する忌避意識が発露していることや、今なお同和問題に対する正しい認識を持っていない業者がまだ多数いることが伺えるということです。
今後、不動産業界は「解決に向けた取組み者」という大切な立場にあることを認識し、行動していくことが社会から高く評価されると共に、期待も大きいとのお話でした。

第2部　「平成30年度税制改正と居住用・空き家の3000万円控除　～2022年問題でどうなる地価動向！～」についてを、税理士 今仲清先生にご講義頂きました。「不動産にかかわる税金」について、特定居住用財産の買換え（交換）特例延長、空き家に係る譲渡所得の特別控除や不動産売買等の印紙税等の25項目、「2022年問題でどうなる地価動向！」として、生産緑地の2022年問題や農地等に係る相続税の納税猶予制度、生産緑地内農地の固定資産税等、将来を見据えた為になる内容をたくさんお話していただき、参加された皆様も真剣にペンを取られていました。

皆様におかれましては、何かとお忙しいとは存じますが日頃の業務に役立つことも多々あると思いますので、今後も不動産業務研修会にご参加していただきますよう、宜しくお願い致します。また、皆様より頂きましたアンケートのご意見をふまえ、講習内容の検討・見直しを行い、次回の研修への繋げて参りたいと思います。アンケートにご協力頂きました皆様、有難うございました。

次回は10月頃にＷｅｂ研修を予定しております。支部より案内がありましたら、パソコン等で期間内に受講して頂きますよう、宜しくお願い致します。